双極性障害の症状

2つの症状を繰り返す

発症者の数
双極性障害の具体的な症状は躁状態と抑うつ状態を繰り返す、というものです。時にはうつ病と診断されていた人に突如躁状態が起こる「躁転」という現象もあります。
躁状態と抑うつ状態を頻繁に繰り返す症状を「ラピッドサイクラー(急速交代型)」と呼び、双極性障害の患者が抗うつ剤を服用すると起こりやすいと言われています。

2つの型がある

双極性障害の症状は2つの「型」に分類されます。強い躁状態が現れる「双極I型障害」と軽い躁状態で留まる「双極Ⅱ型障害」の2つです。
「双極Ⅱ型障害」の判断基準の1つとして、躁状態が4日以上続いており職場や家庭で人間関係による大きなトラブルを起こしていない場合があります。
症状の重さで分類されていますが仕組みや体内や脳内で起こっていることはどちらも同じです。

うつ状態の対極といえる躁状態

躁状態
躁状態は抑うつ状態の正反対とも言える状態です。
具体的には、気分が良く、前向きな気持ちが溢れ、仕事や勉強が上手くいっている感覚が続きます。本人からすれば「絶好調」とも思える状態なので自分が精神的な病気にかかっていると思うこともほとんどありません。
睡眠時間や食事を摂らなくとも精力的に活動することが可能で、そのことが辛いと感じることもないのが躁状態の特徴です。
自身が「絶好調」と思える反面、今までとは違う行動を取るようになります。高額な買い物が増える、夜遊びが激しくなる、イライラしやすく攻撃的になる、など財産や人間関係に対しての不要なトラブルが徐々に増え始めます。友人など周囲の人間は違和感を持つようになります。
このような状態が3日から人によっては数週間続きます。その後、抑うつの症状が現れた時に躁状態時の行動を振り返り、ひどく落ち込むという事例が多々有ります。

2つの症状が繰り返される危険性

双極性障害の最も危険な点は自殺による死亡率が高く、再発の可能性も高い、という点です。
自殺が多い理由としては、躁状態から抑うつ状態に切り替わったタイミングに躁状態の時にとってしまった行動を思い出すことでネガティブな感情が溢れ、自殺などの破滅的な行動を取ってしまうことが多いからです。
他にも同時に症状が現われる「混合状態(気分は落ち込んでいるが焦る気持ちばかりが溜まる)」もじっとしていることに耐えられなくなり自殺をするということが多いです。
海外の研究では患者の約20%が一定期間内に自殺で亡くなっているという、悲しい結果も出ています。

以上のように双極性障害は非常に危険な病気ですが、治療が不可能というわけではありません。早めに診断を受け(周囲の人は受診を促す)、早期治療を行うことを強く推奨します。

双極性障害の治療薬を探す